このセクションでは、Curricula for Corporate Learning のロールおよびその責任、コースの作成および構成時に頻繁に参照される用語とその定義を説明します。これにより、システム内のすべてのユーザーが主要な概念や用語について共通の理解を持ち、より明確なコミュニケーションと、より効果的な教授および学習を促進することができます。
Curricula for Corporate Learning を使用する際に、主に 2 つのロールがあります。
ロール |
責任 |
スタッフ |
スタッフは、システム構成の管理、コースの設計、研修、採点を実行できるユーザーです。 研修組織では、スタッフは組織の従業員を指します。 企業では、スタッフは人事部、人材開発 (L&D)、専門家、IT 部署の従業員を指します。 Curricula では、特定のスタッフ ロールとして割り当てられる前に、すべての管理ロールとコース ロールは先に MOS でスタッフとして指定されている必要があります。 既定では、スタッフは受講者用の機能にアクセスできません。スタッフが受講者ロールとして Curricula システムを使用する場合は、MOS でスタッフに受講者シートを手動で追加する必要があります。 |
受講者 |
受講者は、Curricula で学習体験を得るユーザーです。 受講者はコースに登録されるか、コースに自己登録することができます。 |
詳細なスタッフ ロールおよびその責任については、以下の表を参照してください。
ロール |
責任 |
アプリケーション管理者 |
アプリケーション管理者は、Curricula でスーパー管理者権限を持つユーザーです。アプリケーション管理者はすべての設定を構成したり、すべてのリソースにアクセスしたり、管理 > ロール管理 > グローバル でその他のロールの権限を調整したりすることができます。 MOS のすべてのサービス管理者は、Curricula で自動的にアプリケーション管理者として指定されます。 |
コース管理者 |
コース管理者は、システム内のすべてのコースを表示・構成できるユーザーです。コース管理者のコースへのアクセス権は、プログラムで定義されたスタッフによって制限されません。 |
プログラム管理者 |
プログラム管理者は、プログラムのリーダーまたは監督者です。コースを作成・削除したり、プログラム内のすべてのコースのレポートを確認したりすることができます。 プログラム管理者は、管理者責任を担当しているプログラムでのみコースを表示・構成することができます。その他のプログラムのコースへのアクセス権は持っていません。 |
コースのマネージャー / 共同マネージャー |
コースのマネージャーまたは共同マネージャーは、割り当てられているコースの詳細を構成し、コースの管理に最も積極的に関与するユーザーです。 1 件のコースは、1 名のコース マネージャー / 複数の共同マネージャーを持つことができます。 コース マネージャーと共同マネージャーの権限は同じです。 |
講師 |
講師は、ライブ セッションの実施と監督を担当するユーザーです。 一部の組織では、コース マネージャー、クラス所有者、講師が同じユーザーである場合もあります。 他の組織では、講師はコース構成に参加しません。これにより、講師とコース マネージャーのロールを明確に区別することができます。 |
採点者 |
採点者は、採点するユーザーです。コース マネージャーが採点を実行できない場合、採点者を割り当てて採点を実行することができます。採点者は特定のクラスに所属せず、特定のコースウェアに割り当てられています。 |
クラスの所有者 |
クラスの所有者は、割り当てられたクラスの学習進捗状況を監督するユーザーです。クラスの所有者はそのクラス内のすべてのセッションの講師として割り当てられることもできます。 クラス用の Microsoft チームが作成されると、クラスの所有者はそのチームの所有者となり、チームに対する管理権限を持っています。 |
コースの作成・構成時に頻繁に使用される用語とその定義については、以下の表を参照してください。
用語 |
定義 |
バンク |
バンクは、コースの共有リソースを保存する場所です。これらのリソースはコース コードで識別され、同じコース コードを使用する異なるコースから取得されて使用されることができます。 |
プログラム |
プログラムは、主にコースのグループを区別するために使用され、インストラクショナル デザイン チーム用のワークスペースを提供します。コースは主に、プログラム管理者、スタッフ範囲、受講者範囲によって区別されます。 |
受講者範囲 |
受講者範囲は、特定のプログラム内のコースに登録されるまたは自己登録できるユーザーのグループを定義します。 受講者範囲外のユーザーの場合、受講者を追加する際のユーザー リストに表示されず、自己登録する際に検出ページにプログラム内のコースが表示されません。 |
スタッフ範囲 |
スタッフ範囲は、プログラム内のコース ロールが割り当てられるユーザーのグループを定義します。スタッフ範囲を構成することで、アプリケーション管理者は、プログラム管理者およびコース マネージャーがロール (コース マネージャー・コースの共同マネージャー・クラスの所有者・講師・採点者) の割り当て先ユーザーを定義済みのスタッフ範囲からのみ選択できることを確保できます。この制限により、これらのロールに対してスタッフ範囲外のユーザーを選択することができなくなります。 |
ブレンド コース |
ライブの指導やガイダンス付きのリアルタイム コースを作成する場合は、ブレンド コースを作成することができます。ブレンド コースでは、受講者と講師グループ (クラス)、セッション時間、セッション会場、セッションの講師、Zoom ミーティング、Teams 会議、口述試験など、さまざまなスケジュール機能や会議機能を利用できます。 ブレンド コースには 2 つのタイプがあります。1 つは主に複数のクラスとセッションに使用され、明確なコース構造を持ちます。もう 1 つは、より柔軟性があり、クラス分けをせずに単一のライブ セッションに焦点を当てます |
マイペースで進められるコース |
マイペースで進められるコースは、受講者が自分のペースで学習を進めることができ、最大限の柔軟性を提供します。ライブ授業が開催できない場合や適切なセッションの時間帯を確保できない場合に、このタイプのコースが最適です。 受講者数が 100 を超過する場合は、特に企業研修の場合、講師主導のセッションにおける高出席率と高品質な交流を維持するため、マイペースで進められるコースがブレンド コースより適している場合があります。 |
コース名 |
コース名およびコース コードは、コースを一意に定義します。コース名には通常、年・四半期・顧客・テストなど、具体的な情報が含まれます。 例えば、毎年実施される法務研修のようなコンプライアンス コースの場合、コース コードとして "法務研修" を使用し、コース名として "法務研修 2024" を使用することが推奨します。これにより、前年度のコースを翌年度 (例: 法務研修 2025) に複製して、コース コードと関連するバンク・メール テンプレートを共有することができます。 |
コース コード |
コース コードは、コースとそれに関連するコース コンテンツ (バンク・メール テンプレートなど) をリンクするために使用される固有の識別子です。 コース コードは、コースの複製時に特に重要です。共通のコース コードを通じて、コピーされたコースが同じコンテンツを共有することができます。そのため、コースを複製する際にコース コードを編集することはできません。 コース コードには、年・四半期・顧客・テストなど、簡単に再利用できる情報を含めることを推奨します。 |
クラス |
クラスは、セッション時間、コースの会場、クラスの所有者、講師など、共通のスケジュール設定を持つ受講者のグループです。 クラスは、ブレンド コースにのみ存在します。同じコンテンツを教える際に、時間およびリソース要件に基づいて受講者を分割する必要がある場合に、コース内の受講者をグループ化するために使用されます。 異なるクラスのデータは、コース レポートに統合されます。そのため、レポートを分割する必要がある場合、クラスを複製することよりコースを複製することが推奨します。 |
ラーニング パス |
ラーニング パスは、章・ユニット・コース コンテンツを整理するために使用される構造化されたアウトラインです。セッションと共に、ラーニング パスはコースの枠組みを形成します。 インストラクショナル デザインの初期段階では、通常に最初に定義されるものはラーニング パスです。これにより、人的資源、時間的制約、コンテンツのニーズを考慮しながら、教育目標を達成するために必要なセッション数の計画に役たちます。 ラーニング パスは受講者に表示されません。 |
セッション |
セッションは、一連のランニング アクティビティを指します。セッションの順序をロックすることで、受講者が定義済み順序に従って学習することを確保することができます。 |
コースウェア |
コースウェアは、ビデオ レッスン、文書の解読、定量評価、定性評価、ライブ授業、サード パーティの教育ツール、アンケートなど、特定の教育方法や活動のことを指します。 |
QTI |
Question and Test Interoperability の略称です。これは異なる学習管理システムに簡単にインポートできる質問と評価の作成に使用できるラーニング ツールズ インターオペラビリティ (LTI) 標準です。QTI 規格は学習管理システムと評価プラットフォームなど異なるラーニング プラットフォーム間で評価コンテンツを交換するための形式を定義しています。 |
証明書 |
証明書はコースを修了した実績です。 |
バッジ |
バッジは一連のコースを修了した実績です。 バッジは実績の意味だけではなく、トレーニングおよびラーニング パスにも使用されます。 |